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ホイールの締め付けトルクの管理方法を基本から徹底レクチャー

自動車では、ホイール1本を固定するのに、通常4~5本のナットを使用します。
こうしたナットを締め付ける能力の大きさのことを、「トルク」といいます。

ホイールには、それぞれ適正な締め付けトルクが決まっているため、トルクが強すぎても弱すぎても危険なのです。
安全に車を運転するためには、日頃からしっかりとトルク管理を行うことが大切です。

この記事では、ホイールの締め付けトルクとは何か・適正な締め付けトルク・締め付けトルクの管理方法などについて、分かりやすく解説します。

ホイールの締め付けトルクの管理方法を基本から徹底レクチャー

ホイールの締め付けトルクとは何?

ホイールの締め付けトルクとは、ナットを締め付ける能力の大きさのことをいいます。
トルクは「力×距離」で表され、単位はN・m(ニュートン・メートル)です。

ホイールを車に固定する際には、トルクを適正に管理しなければなりません。
トルク管理が適正でないと、走行中にタイヤが外れるなど、重大なトラブルが生じる恐れがあるため、要注意です。

ホイールナットの適正な締め付けトルクの数値は?

ホイールナットの適正な締め付けトルクの数値は、車種ごとに異なります。

おおよその目安は、次の通りです。
・普通乗用車:90~120N・m
・軽自動車:70~100N・m

1本あたりに使用するナットの数が4本か5本かでも差が出ますし、純正品のタイヤサイズによっても違いがあります。
適正な締め付けトルクは、取扱説明書に必ず記載されているため、忘れずにチェックしましょう。

ホイールの締め付けトルクの管理方法

ホイールの締め付けトルクを、適正に管理する方法をご紹介します。
管理を怠ると、最悪のケースでは重大な事故につながる恐れがあるため、日頃からしっかりと管理を行うことが大切です。

ホイールの締め付けトルクの調べ方

ホイールの締め付けトルクを調べるには、「トルクレンチ」という道具を使用します。
トルクレンチとは、「どの程度の力で締め付けているか」を測定するための工具です。
さまざまな種類がありますが、トルクの確認方法によって「直読式」と「シグナル式」の2種類に分けられます。

➀直読式

一定の力を加える際に生じる金属の歪みをプレート上に刻まれた目盛りで読み取るタイプです。
メカニズムが単純である分、正確かつ低価格なものが多いですが、グリップがカタカタと動くタイプが多いため、使用するのに多少の慣れとコツが必要になります。
また、数字がズレないようにするには、プレートを真上から見る必要があるため、多様な角度での作業には向いていません。

➁シグナル式

シグナル式は、設定したトルクの数値を超えた時に、シグナル(音や振動など)で知らせるタイプです。
事前に設定したトルクの数値に到達すると、軽い振動が手に伝わったり、カチッという音が発生したりして、締め付けの完了を知らせてくれます。
均等なトルクで、何本も連続してナットを締め付ける作業などに適しています。

トルクレンチの正しい使い方

ホイールを車体に固定する際に、いきなりトルクレンチを使用することはありません。
最初は、ハブナットやハブボルトを手で回せる範囲で締め付けます。

次に十字レンチなどを使って、均等な力で締め付け、最後の段階で適正なトルク値を設定したトルクレンチで締め付けを行います。
このように、トルクレンチだけを使って締め付けを行うわけではないことを覚えておきましょう。
また、締め付けで使用したトルクレンチを、ホイールを車体から外す作業にも使い回すと、トルクレンチの精度を損なう恐れがあるため、そのような使用は控えてください。

トルク管理に失敗するとどうなる?

適正なトルク管理に失敗すると、次のようなトラブルが発生する可能性があります。

締め付けが弱い場合

走行中にナットがゆるみ、タイヤにブレが生じる可能性があるため、非常に危険です。
また、最悪のケースだと、ホイールが車体から外れる恐れもあります。
重大事故を防止するには、締め付けが弱い状態を必ず解消しておかなければなりません。

締め付けが強い場合

実は締め付けが強すぎる場合も、問題が生じます。
力まかせに締め付けすぎると、ホイールのテーパー部分を損傷する他、オーバートルクになってしまう恐れがあります。
こうなると、ボルトがねじ切られてしまい、走行不能になる可能性があります。

このように、トルク管理は、弱すぎても強すぎてもダメなのです。
トルクは、必ず適正な数値に設定しましょう。

 まとめ

以上、ホイールの締め付けトルクについて解説いたしました。

トルク管理が適正でないと、最悪の場合は重大事故につながる恐れがあります。
安全に運転するためには、日頃からしっかりとトルク管理を行うことが大切です。
トルクは弱すぎても強すぎても問題が生じるため、常に適正なトルク値に保ってくださいね。

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