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ホイールのガリ傷はDIYで修理できる?
車のタイヤはもっとも地面に近く、慎重に運転していたとしても縁石などにホイールをこすって傷がついてしまうのはよくあることです。愛車を大切にしているドライバーほど小さな傷でも気になってしまうもので、特に高額なホイールに交換している方などは大きなショックを受けてしまいます。
ここでは、ホイールについた傷をDIYで修理可能なのかを中心に、修理にかかる費用などについても詳しく紹介していきます。
ホイールのガリ傷は放置しておいても大丈夫?
わずかな傷でも我慢できないような方だと、傷の程度に関係なくすぐに修理されると思います。しかし「そこまで見た目を気にしない」ということであれば、縁石にちょっとこすった程度の傷は、修理しなくても車の走行にまったく支障はありません。
ただし、爪がひっかかる程度の大きな傷や、ガリ傷がタイヤの中心に向かって入っているような場合は、ひび割れを起こす可能性があるため、早めに対策することをおすすめします。ホイールをこすっただけではなく、結構な勢いで縁石などに乗り上げる運転ミスなどをした際には、リムが歪んでいることもあります。
リムが歪むとホイールとタイヤの間に隙間ができて、エア漏れが起きやすくなります。実際にエア漏れが起きてそのまま走行すると、ハンドルが重くなったりブレたりして、最悪タイヤがバーストして、大事故をまねいてしまうケースもあります。それを避けるためには早急な修理をすべきで、この場合はDIYでどうにかできるレベルの話ではなく、業者に修理を依頼するしかありません。
業者に依頼した場合の修理代は?
ホイールのガリ傷を業者に依頼した場合の修理代は、ホイールの種類やどこに任せるかによって大きく異なります。
傷の程度によっては数時間で修理が完了することもありますが、大きな傷だと1週間や10日以上かかることもあります。
ホイールの傷の修理にかかる費用は、1~3万円が相場となっています。
一般的なホイールで傷がそれほど大きくなければ、大体は相場内で収まりますが、傷が小さくても特殊加工を施している場合は、修理に5万円以上かかることもあります。
ホイールのガリ傷はDIYで修理できる
ホイールのガリ傷をDIYで修理できるか?の答えは「YES」です。
特に車好きな方でDIYが趣味の方、手先が器用な方なら、初めてでもそれほど難しくない作業です。
それに、DIYでガリ傷の修理ができれば、費用を大幅に抑えることができます。
修理に必要な道具とは?
DIYでホイールのガリ傷の修理を行えば、もちろん工賃を丸々浮かせることができます。しかし、自分で修理を行うためには、傷の程度にもよりますが必ず道具が必要となり、それを揃えるための費用がかかります。
修理に必要な道具は「耐水サンドペーパー」「パテ」「ヘラ」「マスキングテープ」「ホイールペイント」「ホイールクリーナー」などです。
それほど高額なものはなく、どれもカーショップやホームセンターで購入可能で、すべて揃えてもおおよそ5~6千円ですみます。
DIYで修理する方法
必要な道具を揃えればDIYでホイールのガリ傷を修理できますが、作業にはパテや塗料を使用するため、雨や風の多い日は避けた方が賢明です。
雨の日にはパテなどの乾きが遅くなって余計な時間がかかってしまいますし、風が強いとホイールにホコリなどが付着しやすくなって、仕上がりが凸凹になってしまう可能性を高めてしまいます。
天気が良い日をしっかり選んで、以下の手順通りに作業を実行しましょう。
あらかじめ作業手順を把握しておくことにより、ミスの確率を下げることにつながります。
手順1: ホイールを洗浄
まずはホイールについた汚れをキレイに洗い流しましょう。
このときにホイールクリーナーを使用しますが、その際にはスポンジやタオルなども必要となります。
手順2: ガリ傷の処理
ホイールをキレイにしたら、次にマスキングテープをガリ傷の周囲に貼り、耐水サンドペーパーで丁寧にゆっくり傷を磨いていきます。
このときに使用するのは、400~600番程度の目の粗いものです。
手順3: パテでの傷補修
耐水サンドペーパーで磨くと傷に油分が付着するので、それをしっかり取り除き、パテで傷を埋めていきます。
使用するパテにもよりますが、目安として気温25℃で乾くまで4~5時間かかります。
手順4: 耐水ペーパーによる仕上げ
しっかりと乾燥させたら、再び耐水サンドペーパーを用いて、傷の表面を仕上げていきます。
徐々に目の粗いものから細かいものに変えていくのがコツです。
番手は400~2000番を用意しておきましょう。
手順5: 必要に応じた塗装
手順4で問題なければ、そこで作業を完了しても構いませんが、色が合わないなど違和感がある場合は、ホイールペイントを使用して色を合わせていきます。
まとめ
愛車についたホイールのガリ傷は、軽度であればDIYで修理することが十分に可能です。
業者に依頼すれば1~3万円の修理代がかかるところを、自分で修理すれば5~6千円に抑えることができ、値段だけなら圧倒的にDIYの方がお得です。
ただし、プロに任せた場合と素人が行った場合の完成度を比較すると、修理工場などで働いていた人でもない限りは、見た目で仕上がりがまったく異なります。
DIYの場合、技術力にもよりますが、プロには劣る仕上がりになることを覚悟しておきましょう。
特に見た目を気にする方は、たとえどんなに安く修理ができたとしても完成度が高くなければ意味がありませんよね。
完璧を求める場合は、迷わず自動車修理工場やディラーなどの専門業者に依頼しましょう。