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ホイールスペーサーは何ミリまで大丈夫?つけるデメリット、車検に通るか解説
自動車のカスタマイズやチューニングを考える際、ホイールスペーサーはよく使われるアクセサリーの一つです。
車の外観を引き立てたり操縦安定性を向上させたりするために、装着を検討する人も多いでしょう。
しかし、ホイールスペーサーの選定には慎重さが求められます。
今回は、ホイールスペーサーについて詳しく解説し、何ミリまで安全に使用できるか、デメリットや車検に通るかについても検討してみましょう。
ホイールスペーサーとは?
ホイールスペーサーは、その名前からもわかるように、ホイール(タイヤ)とハブ(車輪の取り付け部分)の間に挿入されるアクセサリーです。
これにより、ホイールがハブから外側に移動し、トレッド幅が広がります。
車のトレッド幅を調整したり、ホイールとフェンダーのクリアランスを調整したりするために使用されます。
なぜホイールスペーサーを使用するのか?
ホイールスペーサーを使用する主な理由は以下の通りです。
トレッド幅の調整
ホイールスペーサーを装着することで、車のトレッド幅を広げることができます。
これにより、車の安定性が向上し、コーナリング時のグリップが向上します。
ホイールのオフセット調整
ホイールスペーサーを使用すると、ホイールのオフセット(取り付け位置)を調整できます。
これにより、ホイールが車体から内側または外側に移動し、車の外観をカスタマイズできます。
クリアランス調整
一部の車種では、ホイールがフェンダーに干渉することがあります。
ホイールスペーサーを使用することで、クリアランスを確保し、干渉を回避できます。
ホイールスペーサーは5mmまでなら安全
ホイールスペーサーの厚さについて、安全な範囲は一般的に約5mmまでとされています。
この厚さのスペーサーを使用する場合、一般的なハブボルトの長さで問題ありません。
ただし、ホイールスペーサーの厚さを5mm以上にする場合には注意が必要です。
5mmを超える厚さのものを使用する場合、ハブボルトがスペーサーに十分に食い込まず、強度的に問題が生じる可能性があります。
そのため、5mm以上の厚さのスペーサーを使用する際には、ハブボルトをロングハブボルトに交換する必要があります。
ロングハブボルトは、スペーサーを挟んでホイールをしっかりと取り付けるために必要なアイテムです。
ホイールスペーサーをつけるデメリットと危険性
ホイールスペーサーを使用することにはいくつかのデメリットと危険性があります。
その中で主なものを以下に示します。
ハブへの負担
ハブに追加の負担がかかります。
これにより、ハブベアリングの寿命が短くなる可能性があります。
車高の変更
車高がわずかに変更される場合があります。
これは、タイヤとフェンダーのクリアランスに影響を与え、車の外観に変化をもたらします。
車両のバランス
車両の重心やバランスが変化する可能性があります。
これは、操縦安定性に影響を与えます。
ホイールスペーサーをつけても車検に通る?
ホイールスペーサーを装着しても、車検に通るかどうかは一定の条件により異なります。
一般的には、タイヤがフェンダーからはみ出ない限り、車検には通ります。
ただし、以下の点に留意する必要があります。
タイヤのフェンダーからのはみ出し
ホイールスペーサーを使用してタイヤがフェンダーからはみ出る場合、車検に通らない可能性が高まります。
車検基準には、タイヤがボディから適切なクリアランスを持つことが規定されているためです。
ホイールスペーサーの積み重ね
複数のホイールスペーサーを重ねて使用するのは危険です。
厚さを単純に積み重ねることで、強度的な問題が生じる可能性があります。
車検に通るかどうかは、積み重ねた厚さにより異なりますが、安全性を考えると避けるべきです。
ホイールスペーサーをつける前に専門家に相談しよう
ホイールスペーサーは車の外観や性能をカスタマイズする際に便利なアクセサリーですが、適切な厚さと装着方法を選ぶことが重要です。
一般的には5mmまでのスペーサーを使用することが安全とされており、それ以上の厚さの場合にはロングハブボルトの交換が必要です。
また、車検に通るかどうかはタイヤのフェンダーからのはみ出しやスペーサーの積み重ねに注意が必要です。
ホイールスペーサーを車に装着する際には、必ず専門家やカスタマイズショップに相談しましょう。
専門家は適切なスペーサーの厚さや装着方法をアドバイスし、安全かつ適切なカスタマイズを行うのに役立ちます。